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【コクリコ坂から】哲学研究会のセリフは誰の名言が元ネタ?徳丸理事長が共感した理由も

コクリコ坂から 哲学研究会
marika
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『コクリコ坂から』で哲学研究会が登場するシーンがあることをご存じですか?

彼が発した有名なセリフには、元ネタとなる名言がありました。

太陽が~っていうやつだ!

今回の記事では

ポイント!
  • 【コクリコ坂から】哲学研究会のセリフは誰の名言が元ネタ?
  • 徳丸理事長が共感した理由も!

以上2つを中心にお伝えしていきます。

徳丸理事長がカルチェラタンの存続を決めたきっかけとなる会話についても深掘りしますよ。

【コクリコ坂から】哲学研究会のセリフは誰の名言が元ネタ?

「太陽の寿命は長く、私たちの時間は短く、まだ何も分かりません!」というセリフ。

実はこれ、哲学研究会ではなく、天文部の学生の言葉でした。

徳丸理事長の問いかけに対する答えだったよね。

調べたところ、この言葉は医学の父としても知られる哲学者、ヒポクラテスが言ったものを模しているようです。

まずはこの名言の意味を解説するとともに、天文部が発した言葉についても考察していきますよ。

また哲学研究会の学生にはモデルがいたという情報もキャッチしましたので、こちらもご紹介します!

元ネタはヒポクラテスの名言だった!

天文部が発した言葉、元々は「芸術は長く、人生は短し(Art is long, life is short)」というヒポクラテスのもの。

ソクラテスと同時期に活躍した人だよね。

「芸術」はartを和訳したものですが、実はここでのartは「専門的な技術」を意味するのだそうです。

若い医学生たちに「医術を習得するのには長い時間がかかるが、人生は短いから一生懸命勉学に励みなさい」と諭している言葉だったのですね。

「少年老い易く学成り難し」みたいな感じかな?

これを「太陽の時間」としたのは黒点を観察していた事に起因しており、天文部ならではのユーモアが感じられます!

その観察を10年も続けている彼らの研究愛が詰まっている名言だと思いました。

もっともっと探求したいという気持ちが見える言葉だね。

哲学研究会部員のモデルは高畑勲さん?

脇役ながら、強いインパクトを残した伊藤君。

哲学研究会の部員は彼一人であることから、なかなかのクセモノだったことが伺えます。

そんな伊藤君は、2018年に82歳で亡くなった高畑勲さんがモデルであるといわれていますよ。

心なしか顔も似ているような?

高畑さんは宮崎駿さんとともにスタジオジブリを立ち上げ、発展に尽力してきた人物。

アルプスの少女ハイジやナウシカなど、ジブリの代名詞ともいえる作品の数々には必ず高畑さんの名前がありました。

どうして哲学研究会の部員にしたのかな?

深い教養の持ち主で、高畑さんのインタビュー記事には発言の端々から哲学的要素が見え隠れします。

監督作品の火垂るの墓やかぐや姫の物語には、「この時代にいたらどう生きる?」という深い問いかけが込められているようにも感じますよね。

宮崎駿監督はいつも高畑さんを意識して仕事をしていたんだって。

一方で仕事に対する熱量も半端ではなく、一切の妥協も許さないような人だったそう。

ストイックに作品作りに没頭する様子は、どこか哲学に心酔する伊藤君と重なります。

宮崎親子の、高畑さんへの最大限のリスペクトが表れているのかも知れません。

哲学研究会に徳丸理事長が共感した理由!

カルチェラタンの保存を巡って学生たちが奮闘する所が『コクリコ坂から』の見どころの1つですよね。

その権限を握るのが学園の理事長・徳丸なのですが、鶴の一声を呼ぶきっかけとなったのは意外にも哲学研究会との会話でした。

哲学者を引き合いに今の環境の良さを訴えかけられる学生が自分の学園にいることは、徳丸にとって大変嬉しかったはず。

高校生で哲学をたしなんでいること自体がすごいよね~。

次項では会話に出てきた哲人とは誰なのか、伊藤君が引き合いに出した理由とともに解説していきますよ。

徳丸理事長のモデルとなった人物についても深掘りしました。

「樽に住んだ哲人」とは誰?

徳丸が哲学研究会の部室を見て、伊藤君に「もっと広い部屋が欲しいとは思わないか?」と尋ねる場面。

伊藤君は「樽に住んだ哲人をご存じですか!」と、自分にはこの狭いスペースこそが居心地が良いのだとアピールします。

この言葉に徳丸は満足そうに笑い、他の学生たちの熱意も目の当たりにしたことで、彼らの古い部室棟を存続させることを約束しました。

一体誰の事を言ったのかな~?

伊藤君の言う哲人とはディオゲネスのこと。

彼は「自然な状態で生きること」を信念とし、暮らしの中から人工的なものを排除し続けた究極のミニマリストです。

住居探しに苦労した事もあり、ついに樽で生活し始めてしまいます!

ネズミが生きる姿を見て思いついたんだって!

ディオゲネスは自分の生活水準を極限まで落とし、劣悪な環境の中でも幸福は手に入れられることを身をもって証明したのですね。

伊藤君はディオゲネスに倣ってあんなに狭いところにいたのかな?

徳丸がディオゲネスを知っていた所から、彼も哲学に精通していたと推測できます。

樽の哲人同様、自分の青春に建物の古さは関係ないと暗にアピールした伊藤君に、グッとくるものがあったのかも知れません。

徳丸理事長の元となったのは徳間書店の初代社長だった!

豪快な笑い方がチャームポイントの徳丸理事長。

元となったのは徳間書店の創業者・徳間康快さんだという事は割と有名なのではないでしょうか。

これは吾郎監督も公言していて、父・駿さんが脚本を書く際に最もこだわっていた部分なのだそうですよ。

ジブリ映画のクレジットにも「徳間書店」って出てくるよ。

スタジオ設立の際にも多額の出資をし、宮崎駿監督を全面的にバックアップしたジブリにとっては唯一無二の存在でした。

そのほとんどが借金だったというのが、彼の豪快な性格を物語っていますよね!

徳間さんがいなければジブリはここまで大きくなっていなかったかもしれないね!

実際に写真を見てみると、徳丸の顔と彼の自社ビルは、見事なまでに徳間社長と徳間ビルに瓜二つ。

声優を務めた香川照之さんも、ビデオを見て話し方や声色に至るまで随分研究したようですよ。

声まで豪快だったんだなあ。

逗子開成学園の理事長を長年務めるなど教育にも力を入れており、キャラクターとしても徳丸とそっくりなんです。

徳丸理事長は、長きにわたりジブリを支え続けた徳間さんを忍んで誕生していたのですね。

ジブリ関係者への敬意を作品で表現するところに、駿さんの人情を感じてジーンとしてしまいました。

まとめ

『コクリコ坂から』に登場する哲学研究会のセリフには、元ネタとなる名言があることをお伝えしましたよ。

徳丸理事長がカルチェラタンの存続を明言する判断材料の1つに伊藤君との会話があることも個人的には発見でした!

まとめ
  • 【コクリコ坂から】哲学研究会のセリフは誰の名言が元ネタ?
    →元ネタはヒポクラテスの「芸術は長く、人生は短し」
  • 哲学研究会に徳丸理事長が共感した理由も!
    →哲学者を引き合いにカルチェラタンの良さを訴えられる学生がいて嬉しかった

次に観る時は、作品で活躍するジブリのパイオニア達にも注目してみてください♪

2人以外にもいるかな?

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