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コクリコ坂から

『コクリコ坂から』エモいシーン5選!名言や名セリフも紹介

コクリコ坂から エモい
marika
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数あるジブリ作品の中でも、『コクリコ坂から』は群を抜いてエモいシーンが多いですよね。

登場人物の名言や名セリフも沢山あります。

観終わった後、爽やかな余韻が残る作品だよね!

ということで、今回は以下の2つについての記事です。

ポイント!
  • 『コクリコ坂から』エモいシーン5選!
  • 名言や名セリフも紹介

ぜひ作品を思い出しながら、最後までお楽しみください。

『コクリコ坂から』エモいシーン5選!

この作品はジブリの中でもエモの塊で、絞るのはなかなか骨の折れる作業でした…。

というのも舞台は昭和期の横浜で、昔懐かしい風景が全編を通して丁寧に描写されているんです。

最初から最後までずっとエモい!

満を持して、以下の5つに厳選しましたよ!

  • 俊の登校
  • 海と空がカルチェラタンに入っていく場面
  • 海の告白
  • 生徒たちの校歌斉唱
  • 小野寺船長に父親について聞いている場面

物語の順を追って解説しますね。

シーン①俊の登校

映画の序盤、俊が通学に使っているタグボートも昭和を感じますが、自転車で駆け抜けていく街並みを見ているだけでもノスタルジック。

家の外観や前に停めてあるオート三輪、アスファルト塗装されていない道路など、昭和の香りがプンプンしますね!

往年の名車が多く登場するのも車好きとしては見逃せない!

朝の家事に追われる海も登場しており、使っている洗濯脱水機がこれまたエモい。

昭和38年時点では、ローラー式の脱水機は新しい文明の利器だったのではないでしょうか。

このシーンだけで古さと新しさが共存していることが伺え、そのギャップがさらにエモさを生んでいるように感じます。

時代が進む瞬間が描かれている感じがするね~!

使われているBGMも、アコーディオンがいい感じに哀愁を漂わせています。

シーン②海と空がカルチェラタンに入っていく場面

物語の主軸となるカルチェラタン。

松崎姉妹が訪れるきっかけになったのは、妹・空が俊のプロマイド写真を購入したことでした。

カルチェラタンの取り壊し反対運動の一環で池に飛び込んだ時の写真だね。

この建物はかつて学生寮でしたが、今は男子学生が文化部の活動場所として占拠しています。

天井まで続いていく階段、装飾が施されている柱、あちらこちらで煌めいているステンドガラス。

明治時代に作られた歴史の長い建物なのに、煩雑な状態であることが懐かしさを呼ぶ要因でしょうか。

建物もだけど、崩れかかった小屋や殴り書きの看板、干された洗濯物にエモさを感じる…。

海が切り盛りしているコクリコ荘とは相対的に、男のロマンが詰まった魔窟にあきれている海が印象的でした。

シーン③海の告白

海と俊の名シーンといえばここ!と多くの人が思っていることでしょう。

お互いに惹かれ合う中で、2人の父親が同じかもしれないと知ったショックは、高校生には計り知れないもの。

それでも真っ直ぐに自分の気持ちを伝える海を見て、涙を堪え切れなかった人は沢山いるのではないでしょうか。

ここまで2人の心が揺らぐ様子が繊細に描かれていて、感情移入しちゃったよ。

この告白シーンの少し前、市電に乗っているときのBGMは坂本九さんの「上を向いて歩こう」。

2人が自転車で商店街へと降りていく場面でも流れている曲で、もしかしたら2人の恋を暗示していたのかも知れません。

「上を向いて歩こう」はこの作品のキャッチコピーでもあるよ!

シーン④生徒たちの校歌斉唱

海と俊に直談判を受けた徳丸理事長が、カルチェラタンの視察にやってきたところです。

内部も外装もピカピカに磨き上げられた建物に響く校歌に、学生達の団結を感じます。

学生時代の合唱祭を思い出す…。

歌われている「紺色のうねりが」ですが、歌詞の原案は宮沢賢治の「生徒諸君に寄せる」という詩なのだとか!

歌詞からは、どんな困難があっても立ち向かっていくという学生達の強い意志も感じられ、グッときます。

ソロパートの歌声が透き通っていてとても心地よく、理事長が胸を打たれるのもうなずけますね。

この声の主は手島葵さん!

シーン⑤小野寺船長に父親について聞いている場面

共通して持っている1枚の写真を機に、自分たちは父親が一緒なのではないか、と疑念を抱いていた主人公の2人。

物語の最終盤、写真の中の1人、小野寺善雄の乗った船が寄港しているという情報を聞きつけ、揃って会いに行きます。

街の人が手助けする様子に、昭和っぽさを感じたよ~。

海と俊から事情を聞いた小野寺船長が「ありがとう」と言い、3人で涙する場面は感動的でした。

無念にも先立ってしまった親友達の息子と娘に会うことができるとは、夢にも思わなかったはず。

出港時間を延ばしてまで詳しく状況を説明してくれた所に、亡き親友とその子供への誠意と優しさを感じますね。

立花と澤村をとても大切に思っていたことが伝わる場面だったな。

最後のシーンで海が信号旗を掲げていますが、その明るい表情に真相を知ることができた安堵感が見えるような気がします。

【コクリコ坂から】名言や名セリフも紹介

「コクリコ坂から」は高度経済成長期の横浜を舞台に描かれた作品。

作中の登場人物が発する言葉からは、その時代や、そこに生きた人の思いを垣間見ることができます。

生きることに一生懸命だった戦後から、今の日本の経済の礎を築いてきた人たちの物語だね。

名言や名セリフは数多くありますが、ここでは特に印象的だった以下の3つに絞ってご紹介していきますね。

  1. 「古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!」
  2. 「お前は俺の息子だ。」
  3. 「私、風間さんが好き。」

その言葉が発せられた背景や、人々の心情についても考察しました。

①「古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!」

その古さ故にカルチェラタンを取り壊してしまおうという人々に対し、反対派の風間俊が壇上に上がって言ったセリフです。

当時の日本は高度経済成長期の真っ只中で、翌年には東京オリンピックが控えているという状況。

古いものが壊され、人々の生活様式もどんどん様変わりしていきました。

環境汚染もすごかった時代だよね…。

このシーンには、脚本担当・宮崎駿さんの「古き良き日本」が追いやられていくことへの危機感が反映されているのだと推測します。

また、俊自身は生みの父を亡くしていますよね。

何もかもが新しくなっていくことで、そこに生きた人が多くいたという事実さえもなかったことにされてしまうように感じ、怒りを露わにしています。

カルチェラタンだってそこに住んでいた先輩たちも沢山いたはず!

ちなみにこの言葉は吾郎監督が絵コンテの時点で付けくわえたもので、駿さんは知らなかったそう。

俊を通して、父の作るジブリ作品に対する姿勢や信念を継承する意思を表明したのかも知れません。

②「お前は俺の息子だ。」

風間の姓を名乗っている俊ですが、一緒に暮らしている父親は実は養父。

実の父親は別にいてもう故人であることを既に知らされており、2人の関係は親子にしては少し他人行儀な気すらします。

あまり会話する場面はないけど、ちょっと距離を感じるかも。

そんな養父・風間明雄が俊に言ったのがこのセリフ。

寡黙な明雄の一言はずっしりと温かく、包容力がありましたね。

どんなことがあっても守る、という俊への深い愛情が伝わってくる言葉です。

口数が少ないからこそ、このセリフはジーンときちゃう~。

③「私、風間さんが好き。」

「コクリコ坂から」においてこのセリフは鉄板ですよね!

父親が一緒かもしれないと悩み、敢えて海と距離をとる俊に、海が「それでも好き」と自分の思いを打ち明ける名場面です。

キュンキュンしすぎて胸が苦しい~!

この告白の後母・良子に俊の事を尋ねると、戸籍上は自分の父と親子関係にあるということが発覚。

血縁関係はないと知らされるものの、どうしてよいかわからず良子の膝で涙を流します。

俊の前では気丈にふるまっていた海ですが、心の中は不安でいっぱいだったのですね。

それでも自分の気持ちに蓋をしなかったところに、海の芯の強さを感じるよ。

自分たちの過去に真正面から向き合っていく覚悟を決めた2人に、思わずエールを送りたくなります。

まとめ

『コクリコ坂から』のエモいシーンや名言・名セリフをご紹介しました。

単に懐かしさを誘うだけでなく、戦争の傷跡や、古きを悪、新しきを善とした昨今の風潮について考えさせられる作品でしたね。

ジブリは哲学的な作品が多い気がする。

まとめ
  • 『コクリコ坂から』エモいシーン5選!
    • 俊の登校
    • 海と空がカルチェラタンに入っていく場面
    • 海の告白
    • 生徒たちの校歌斉唱
    • 小野寺船長に父親について聞いている場面
  • 名言や名セリフも紹介
    • 「古いものを壊すことは、過去の記憶を捨てることと同じじゃないのか!」
    • 「お前は俺の息子だ。」
    • 「私、風間さんが好き。」

次に視聴する時は、ノスタルジックな風景にも注目してみてはいかがでしょうか♪

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