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千と千尋の神隠し

千と千尋の神隠し「えんがちょ」とは?意味や名前の由来も解説

千と千尋の神隠し えんがちょ
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スタジオジブリの名作「千と千尋の神隠し」。

その中でも「えんがちょ」のシーンは、印象的ですよね。

このシーンが好きな人も、多いんじゃないかな!

ところで、「えんがちょ」とはどんな意味なのかや、名前の由来などはご存じですか?

ここでは、

  • 千と千尋の神隠し「えんがちょ」とは?
  • 「えんがちょ」の意味や名前の由来は?

について、ご紹介します。

「千と千尋の神隠し」のストーリーを思い出しながら、読んでみてくださいね!

【千と千尋の神隠し】「えんがちょ」とは?

「えんがちょ」は、本編中の千尋と釜爺とのやり取りの中に登場する、言葉や動作です。

ススワタリや坊ネズミなどの、可愛いキャラクターがたくさん描かれたコミカルな一幕もありますが、同時にシリアスさも感じさせるシーンでもありますよね。

倒れてるハクが痛々しいよ・・・。

まずは、この「えんがちょ」が使われたシーンを詳しく振り返りながら、その地域による違いについても見ていきましょう。

「えんがちょ」って何?

「えんがちょ」は、物語の後半シーンに登場する、穢れを祓うおまじないのようなもの。

龍となったハクが吐き出したタタリ虫を踏み潰した千尋に、釜爺が言います。

それで千尋は、指で丸を作るんだよね。

それを釜爺が手刀で切るとそれまで黙っていた千尋が喋りはじめるという印象的なシーン。

まるで何かから解放されたかのようでしたよね。

しかし、「えんがちょ」の意味を知らない人はなぜ指で作った丸を手刀で切るのか、なぜ「えんがちょ」と言うのかわからないでしょう。

「何を切ったの?」って思っちゃうかも!

「えんがちょ」は穢れを祓うおまじないで、タタリ虫という穢れを踏んだ千尋を浄化する動作だったということです。

実は私も、「えんがちょ」という言葉は聞いたことがありましたが、指で丸を作ってそれを切るという動作はこの映画で初めて見たので、当時は不思議に思っていました。

コミカルな動作だけど、「穢れ払い」なんて物々しいことをしているんだね。

千尋がハクを呪いから解き放ち、そして銭婆のところへ向かう決意をするという、重要なシーンでしたね。

「えんがちょ」は地域によって違いがある!

「えんがちょ」は、主に東京地方で使われるそうですが、言い方だけでなくその動作にも、地域によってかなりの違いがあることがわかりました。

「子供のころは、えんがちょじゃなくて違う言葉を使っていた」という人も、多いのではありませんか?

下の例は、本当にごく一部なんだよ。

  1. 「えんがちょ」の言い方
    • えったちーんき(主に北海道地方)
    • エンピ(主に関東地方)
    • めんき(主に中部地方)
    • びびんちょ(主に関西地方) など。
  2. 「えんがちょ」の動作
    • ピースの形から、中指と人差し指を交差させる。
    • 両手の人差し指と親指で輪を作り、鎖のように繋ぐ。
    • 両手の人差し指で、バツ印を作る など。

ちなみに私が育った地域では、「バーリア!」と叫びながら、DAIGOさんの「ウイッシュ」のようなポーズをとっていました。

懐かしいなあ!

「不浄を祓うおまじない」ということは共通ですが、それぞれの地域で独自の言葉や動作が生まれ、長く語り継がれてきたものなのですね。

【千と千尋の神隠し】「えんがちょ」の意味や名前の由来も解説

「えんがちょ」は、日本に古くから根付く民族風習のひとつで、「穢れからの防御」のためのおまじないであり、「縁をちょん切る」が由来であるという説があります。

主に子供たちの間で、何か汚いものを触ってしまった子に対して、他の子たちがはやし立てる言葉として使われてきました。

子供たちの遊びだったんだね。

確かに、私が子供の頃も、トイレから出た後に手を洗わなかった子に対して、みんなで「バーリア!」を連発していた記憶があります。

しかし、そんな「えんがちょ」の歴史は古く、13世紀に作られた絵巻物には、「えんがちょ」らしき仕草をする人物の様子が描かれています。

そんなに大昔からあるの!?

そんな長い歴史を持つ「えんがちょ」には、何やらもっと深い意味や誕生秘話がありそうですね!

どういう意味なの?

「えんがちょ」の意味としてよく知られているのは、「穢れからの防御」です。

主に児童の遊びとして取り入れられた風習で、ある種の穢れの感染を防ぐための特別な仕草である。

つまり千尋も「えんがちょ」をすることによって、タタリ虫の呪いから自分の身を守ったのですね!

釜爺のアドバイスのおかげだね。

しかし、これ以外にも興味深い意味があることがわかりましたので、ご紹介します。

  • 「死」との縁切り
    • 人や動物の死体に向けて「えんがちょ」を行い、「死」そのものと自分との縁を切る。
  • 他人の穢れを祓う
    • 穢れに触れてしまった人が「えんがちょ」のポーズを取り、第三者がそれを手刀などで切ることによって、穢れから解放する。

2つ目は、本編のえんがちょシーンそのもの!

千尋は自分で穢れから身を守り、さらに釜爺に縁切りをしてもらったことによって、完全に呪いを退けたと考えられるのではないでしょうか。

名前の由来を調査してみた!

「えんがちょ」の由来の中で有名なもののひとつが、「縁をちょん切る」が変化したというものです。

これが訛ったり、省略されたりしたんだね!

「えんがちょ」って可愛い響きだなと思っていましたが、「ちょん」という擬音語の名残が含まれていたんですね。

しかし、「えんがちょ」の語源は不詳であるとする説や、それ以外にもいくつかの説があるようです。

  • 「縁が千代切った」の略。
    • 「千代」には「永遠」という意味があるので、「縁を永遠に切った」ということ。
  • 「因果の性(いんがのしょう)」が訛ったもの。
    • 原因と結果との、結びつきのこと。

どれも、「悪いものとの縁を断ち切りたい」という思いは、同じのようですね。

いやなモノとは、さよならしたい・・・。

まとめ

ここまで、千と千尋の神隠しに登場する「えんがちょ」とは何なのか、その意味や名前の由来についてご紹介しました。

  • 千と千尋の神隠し「えんがちょ」とは?
    • 千尋と釜爺が、ハクを助けるために行ったおまじない。
  • 「えんがちょ」の意味や名前の由来は?
    • 「穢れからの防御」という意味で、「縁をちょん切る」が変化したもの。

しかし最近では、「えんがちょ」をして遊ぶ子供を見ることはほとんどなくなりましたし、「知らない」というお子さんも多いようです。

これは、「他人をからかいはやしたてるのは良くない」という考え方が浸透してきていると考えることができるのではないでしょうか。

いじめに繋がってしまうからね・・・。

しかし、この先「えんがちょ」という風習がなくなっていったとしても、千と千尋の神隠しの中の屈指の名シーンは、私たちの記憶の中に残り続けることでしょう。

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